Q:ジェンダーレスになったきっかけは
A:元々可愛い物好きで、旅先でキャラクターのぬいぐるみとか買ったりしていましたね。
直接的なきっかけとしてはヒールのある靴が好きだった事。
部屋の中ではズボンを穿くのが嫌で真冬以外はパンツ一丁で過ごしていました。
子供が生まれたのをきっかけに
「パンツ一丁で部屋をウロウロしているのはよくない」
と言われて、試しにスカートを穿いてみたところ
「これはいい」
ということで
「スカートを穿いてる男」
となる。
しばらくはそれで満足していましたが、現段階でのメンズファッションとして全体コーディネートの行き詰まり。
スカートと合わせるためにパンプス等、ヒールのある靴を取り入れることによって、
メンズスタイルでやっていくことへの限界感。
メイクをしてみて
変身できるといいますか、違った自分になれる、きれいになれる、

若くなれる(もちろん見た目だけですが)といことがわかったこと。
何といってもメイクカウンセリングに行ってしまって、完全にハマちゃいました。
ちょっと色や線、付け方を変えるだけで表情が変わったり
マジックのようで面白い


Q:ジェンダーレスになってよかったと思う事は?
A:男として多分、経験できない事が経験出来てしまった事かな

スカート、ストッキング、ヒール靴、ロングヘア、イヤリング、メイク
等

男でしたらまず(あまり)手を出さないアイテムでしょう。
潜在的にこのスタイルが好きだったのかな

今ではハマりすぎて困っていますね

Q:では逆に、困った事は

「特にない」
と、言いたいところですが
身近で困ることと言えばやはり出掛けた際の

「トイレ」
ですね。男女兼用があれば堂々と入れますが、区別されているトイレはどちらにも入りにくいです。
区別されているトイレに入るには、勇気が要りますが

とりあえず人が途切れたのを見て入ったりします。
ですから極力兼用トイレを見つけて利用するようにしています。
Q:家族の反応は

A::スカートを履き始めた頃の方が驚いていましたね。
そんな免疫もあってか
ジェンダーレスになっていても家族でお出掛けも、しちゃっています。

そのあたりは恵まれているなとある意味、有り難く思っています。
Q:ご近所の反応は

A:正直、出会いたくないと思っていますが

家を出る時、又は帰って来た時にバッタリといいますか、見られちゃう状況になってしまうのは
回数を重ねれば仕方のない事だなと思います。
これまでは遠巻きに~ですので、避けるようにしちゃいますね。
お互いに見合っちゃったら挨拶するかな
出来るかなと。

こちらは残念ながら明らかに以前と思うと態度が変わってしまいましたね。
仕方ないなと思います。
表面だけで判断しているのか
人として見ているのか


よくわかりました。
こちらとしても見ています、逆にこちらもそのようなお付き合いをするしかないと思っています。
ただ、変わらずという方ももちろんみえます。(知らないだけかも
)

Q:友人・知人の反応は

A:実のところジェンダーレスに関してはまだ知らないと思います。 ただネット内の某所で、新年早々
「今年はジェンダーレスを楽しんじゃう」
って書き込んじゃったから、敏感な人はそれで気付いているかもしれないです。
それでどのような結果になるか
その反応はまだ未知数です。

蛇足ながら男モードでスカートを履いているのは同窓会にも行っているんで、皆知っています。
Q:出掛けた際、周りの反応は

A:今のところ特に問題も無く、何も言われる事も無くですね。
ただやはり気になる方はいらっしゃるようです。体形は男そのものでしょうから。
それにヒール靴が好きなものですから、結構なハイヒール履くと随分な総身長になりますので
更に目立つ要因になってしまいますね。
それでもお気に入りのヒール靴を履いて出掛けちゃいます

Q:大変な事は

A:一番大変だと思っているのは
「ヒゲの青みを隠す事」
です。結構ヒゲが濃い方なので特にですね。
電気シェーバーの後、T字シェーバーも使ってヒゲ退治。
時間にしてそれだけで約1時間、毎回です。薄い人がうらやましい。
完璧に剃ってもタイムリミットは6時間程度かな

それ以上になると化粧直しが必要になると思います(そこまで長時間出掛けた経験がまだ少ない)。
またメイクの時もヒゲを隠す為に特別な方法&アイテムを取り入れています。
ということで随分と苦労しています。
Q:身に付けるものは何処で入手

A:ネット通販が大半です。ポイントさえ押さえれば失敗も最小限に出来ます。 これから出来る範囲で
「ジェンダーレス・装着品」
という書庫で紹介出来ればと思っています。
Q:下着類は男性物
それとも女性物


A:自分の場合は「男性用」を愛用しています。
見た目と言いますか、バランス的に胸を膨らませますが メンズ用のブラジャーを使っています。
これでないと駄目と言う境界は特に無いと思いますので、ご自由にどうぞって感じですね。
Q:メイク道具やメイクの仕方は何処で

A:今まではこれまたネット通販で入手するのみでした。
その方法もネット内で調べたりしていましたが それだけでは限界を感じて
思い切って化粧品専門店で昨年11月、メイクカウンセリングをしてもらいました。
それからは道具とメイクの仕方はお店に行って買ったり教えてもらっています。
ただハマると結構なお金がかかってしまうという事も副産物として知りました

Q:ジェンダーレスをいつまで続ける予定

A:メイクの勉強はボケ防止にもってこいかなって

道具の名前やメイクの仕方を覚える事などで。 また自分磨きにもなると思います。
今まで全く気にしなかった
「エイジングケア」
等もありますので、その気があるうちは続けるような気がします。
メーカーさんが将来需要の準備として
男性モニターにして下されば喜んで
なぁ~んちゃって


Q:「女装」との違いは

A:ネットでもよく見たりしますね。広義ではジェンダーレス(男性が女性装をする)もその範囲に入ると思います。
ただその種類といいますか、分類しますと恐らくいろんなタイプに分けられると思うんです。
自分でもよくわからない部分もあるのですが、例えて簡単に説明するなら
「身も心も女性でいたい」
という方もいらっしゃれば、自分自身のように
「外見だけ女性装、中身は男のまま」
というパターンもあります。その他、無数のパターンがあるのではないかと推測しています。 ですから
「服装でのジェンダーレス」
と捉えるならば、自分のような
「外見だけ女性装、中身は男のまま」
が「ジェンダーレス」ではないかと、あくまでも個人的にですが思っています。
Q:ジェンダーレスは広がるか

A:女性が男性装をするのはもう当たり前と言う感じですよね。
その逆の遅れ具合は

「どうしてなの」
と思ってしまいます。
男性が優位の時代が続きましたから、男性の真似をしても問題ないが
わざわざ弱い立場の方の格好をするのはいかがなものか
というイメージがあるから

ではないかと、これまた個人的に考えています。
一般的に女性しか身に付けない物がお洒落であったり、好きなものだとして単に着てみたいと 思っても
現状では躊躇してしまう方が多いと思います。
でも潜在的には少数ですが興味のある方たちはいらっしゃると思います。
化粧品売り場の方がおっしゃってみえましたが
「男性の方もいらっしゃいますよ」
に裏づけされています。
一番高いハードルは
「世間の目」
だと思います。これを打破するには
「見慣れさせる」
のが一番だと思います。免疫を作るとでもいいましょうか。
それぞれの立場がありますので強くは言えませんが、
「考えているんでしたらまず行動しよう」
駄目なら諦めたりやめればいいし、よければ続ければいい。
素直になると楽になるかもしれない。
興味のある方々の一人ひとりの行動が広がるかの鍵を握っていると思います。
Q:長い時間お付き合い頂きまして有り難うございました
A:とんでもございません。このインタビューで少しでもジェンダーレスの理解が進むよう願うばかりです。
自作自演のQ&Aでしたが
いいのか悪いのか


自分ではわかりやすく書いたつもりですが

ご意見・ご感想・その他の質問等がございましたら是非どうぞ

対応出来る範囲でお答えいたします。
尚、コメントするにはヤフーへのログインが必要となっています。
ラベル:その他ファッション